HSPの私が、つらい結婚生活を心地いい時間に変えた方法
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結婚生活がつらい。ストレスが溜まりすぎて、どうしていいかわからない。
夫婦ゲンカも増えてきている気がする。
そんな悩みのあるHSPさんに、お話しします。
強度HSPの私と、非HSPの夫が結婚して、約8年。最初はストレスで頻繁に爆発していた私も、今はかなり心地よく過ごせるようになっています。
どうしてなのかとふと考えてみると、我慢せず自然体でいられる方法をひとつずつ探ってきた結果でした。夫婦ゲンカも大幅に減りました。
「もしも今の私から、結婚当初の私にアドバイスするなら、こんなこと」という気持ちでこの記事を書きました。
HSP気質のために結婚生活がつらいと悩んでいる方が、この記事を読んで少しでも楽になってもらえればうれしいです。
キーワードは無理・我慢・ひとり時間
結論からお話しします。
次の2つを考えることで、結婚生活のつらさが減って、心地いい時間が増えました。
- 無理と我慢をいかに減らすか
- 一人時間をどうやって作るか
結婚生活がつらいと感じるのは、多くの無理や我慢をしているから。そのうえ、無理や我慢で溜まった疲れを解消できるはずの、一人時間もうまくとれていないからです。
そうはいっても、お互いに多少の無理や我慢は仕方ないのでは
夫婦仲のためには、一緒にすごす時間が大切というし…
私も、最初はそう思っていました。しかし、それは数ある考え方の中の1つというだけ。それに縛られた結果、結婚生活がつらいと思うのなら、ちょっと見方を変えてみましょう。
具体的にはどうするのか、次の項目から詳しくお話ししますね。
まずは自分の無理・我慢に気付く
まずはここから始めましょう。
なぜならHSPは我慢強く、相手の希望に自然と合わせてあげることができるので、いつのまにか無理と我慢を重ねてしまっているからなんです。
結婚って、新生活の始まりですよね。これってとても大きな環境の変化です。自分だけなら自然と無理ない形におさまっていきますが、相手がいるとつい優先して、無理や我慢を重ねてしまうんですよね。
今、とてもイライラしたな。どうしてだろう?
今日はいつもより疲れてしまった。理由はなんだろう?
それを秘密のノートに書いていきました。相手がいないので遠慮もいらず、思うまま本音で書けるのが良かったです。
例えば私なら、こんなことを書いていました。
夫の付けているテレビの音がうるさかった
ずっと我慢しつづけてイライラ
さらに、テレビの中の笑い声が瞬間的にすごく大きいと、耳までふさいでいた
何度もビクッとして、疲れてしまった
顔をしかめて耳をふさいでいるのに、気づいてもくれないのが嫌だった
HSP気質のためか、にぎやかな音が、どうしても苦手なんですよね。
また「1人ならこうしているのにな」という思いを書いてみるのもおすすめです。現状とかけ離れているほど、いかに我慢をしているかが分かりやすくなるからです。
事あるごとに書いていくと、自分が何に無理・我慢をするのかの傾向がだんだん見えるようになってきます。
傾向が分かれば、対策がとりやすくなりますからね。
まずは自分の無理・我慢に気付くことから始めましょう。
パートナーとの関係
無理・我慢に気づいたら、パートナーに早めに伝える
溜めこんでしまい爆発すると、急に強い口調が飛び出してしまうこともあります。
私も、
いつもテレビの音大きすぎない!?
と言ってしまい反省したことがあります。これくらい我慢できるだろう…そう思うのは危険です。
また、年月がたってから伝えるほど、軌道修正は難しくなるものです。
相手も「今までこれでよかったのに」「すっかりクセになってるからなかなか変えられない」という気持ちかもしれません。
その結果、
(伝えたのになかなか変わってもらえず、ストレス)
となってしまい、失敗したことがよくありました。
癖を治すのって、大変なんですよね。私もその一人で、ペンの持ち方がおかしなままです。結局、癖って治すより、現状維持の方が楽なんですよ。
伝えるコツは、「相談形式」です。
テレビの音がうるさいと感じるんだけど、どうしたらいいかな。あなたはそのくらいの音量がちょうどいいんだよね?
いや、なんとなく設定されたままなだけ。小さくても全く問題ないよ
と、合わせてもらえれば助かりますね。
もしも
これくらいないと、楽しめないんだよ。誰かが寝ているとか深夜でもないし、非常識な大きさでもないしなぁ…。どうしたらいいだろう?
なら、別の方法を探してみるのも一つの手です。「ストレスへの対処をパートナーだけに頼らない」の項目で続きをお話しします。
無理・我慢に気づいたら、パートナーに早めに伝えましょう。
完璧に理解してもらえると思わない
人一倍気が付きやすいHSPの「気づく力」は、非HSPにはないものだからです。
ポイントは、「言わなくても完璧に分かってほしい」という考えを捨てることと、「言っても無駄」だと諦めないことです。
「私はこれが嫌、苦手」などという事実のみを、その度に伝えることが大切です。
「いつか分かってくれるはず」は落とし穴。その度に伝える理由は、実は完璧に理解してもらうためではなく、言葉に出すことで不満を溜めないためなんですよ。
ストレスへの対処をパートナーだけに頼らない
自分の問題を自分で解決するのも大切だからです。
HSPは約5人に1人、いわば少数派です。さらに、HSPがもつ感覚は、非HSPの人にはなかなかないのです。
それゆえ、悩みをパートナーに理解してもらうのはとても難しい場合もでてきます。
私のストレスを理由に、夫に行動を変えてほしいとお願いしても、上手くいかないことが多くありました(ごみをその辺に捨てないで、などという問題ではなく、あくまでHSP気質がもとになる問題です)。
たとえば我が家のテレビ音量問題は、私が「ノイズキャンセリングイヤホン」をつけることで解消しました。いわば「便利機能があって、性能のいい耳栓」です。つけると、周りの音が優しく小さく聞こえるんですよね。
テレビが付いている時間は別の部屋に移動する、など他にも解決策はあるはずです。
我慢したくないけど、周りはこのままで仕方なさそう。何かいい方法はないかな?
と視点を変えてみることで、新しい解決策が見つかるかもしれませんよ。
他にも、夫は寝るときに豆電球、私は真っ暗が好き。どちらもなかなか譲れなくて、私がアイマスクを取り入れました。暑がりの夫は冷房を強めにかけるので、私は上着を羽織っています。
パートナーの親戚との関係
無理のない距離感と線引きを決めておく
最初に無理や我慢をしてお付き合いしたら、それが当たり前になるからです。
「パートナーの親戚だから、無理をしてでもこちら側が合わせなければ」と必要以上に気を遣っていませんか?私もそうでした。
最初はそれでも乗り切れるでしょう。しかし、いつか限界がやってきます。「もう会いたくない!」なんて関係になってからでは、修復のしようがありません。
また長年たった後では「毎年来てくれていたのに、どうして来なくなったの?」とトラブルの種になることも。
例えば下記のように、無理ない程度に決めてしまいましょう。
- 家に遊びに行くときは、夕方までに帰る
- 家に行くのが気を遣うならホテルのレストランで会う
- 会いに行く頻度はお盆とお正月のみと決めて、それ以外はパートナー1人で帰ってもらう
- お土産選びで頭を悩ませるなら、パートナーに選んでもらう
- 家に遊びに来たいと言われたら、手作りの料理は用意せず、オードブルを頼む
- 贈り物をするなら、父の日・母の日・誕生日のみと決めておいて、パートナーに選んでもらう
私の失敗談をお話しします。最初に無理をしすぎて「もう会いたくない、行きたくない」となり、色々あって数年前からお会いしていません。
夜遅くまでワイワイとお酒をのんで、私がもう眠りたい時間を過ぎてからようやくお開き。そこから県をまたいで帰宅して、片づけにお風呂…。夫の見えないところで、私に厳しい対応をする人もいて、毎回とても苦痛でした。
その結果、帰り道はいつも夫とのケンカばかり。それだけでなく、帰省が決まるたびにケンカするようになりました。
年1回の短時間なら、耐える自信があります。しかし、呼ばれるがままに行っていたので頻度もそれなりにありました。いつしかそれが当たり前になってしまい、深く後悔。
それから色々あって、今は疎遠にさせてもらっています。無理な距離感を保とうとし、線引きを決めていなかったのが原因の一つだと反省しています。
無理のない距離感と線引きを決めておくのは、頑張りすぎないためにも必要です。パートナーに理解してもらうことも、大切ですね。
強いストレスを受けるなら、会いに行かない選択もあり
自分を守るためです。
一概には言えませんが、親戚が昭和世代の場合、HSPへの理解が難しいこともあります。
「うつは甘え」「気合でなんとかなる」「ノミニケーション」といった考えが強い人もいます。
例えば私の場合、適応障害で仕事を辞めた時に、こんなことがありました。夫の親戚が「頑張れと元気づけてあげなくては」「気合を入れてやらないといけない」という理由から、私に家にくるように言ってきたのです。
頑張りすぎて、気合を入れ追い込みすぎた結果の適応障害。鬱に「頑張れ」が禁句なように、適応障害にも「頑張れ」「気合」はとても辛い言葉なのです。
また、食欲もないどころか、夜には吐いてしまう日々。毎日布団に横になっていて、とても会食ができる状態ではありませんでした。
そっとしておいて欲しくて、泣きながら夫に話し、会いにいきませんでした。
夫の親戚側からすれば、良かれと思って誘ってくれたのでしょう。もしも私が適応障害でなければ、ありがたいお話しだったでしょう。しかし当時の私は「分かり合える人たちではない」と感じてしまい、とても怖かったのです。
そこから何度か誘われましたが、お断りし続け、会わないまま今に至ります。
夫婦ゲンカが格段にへりました…。
家事育児がつらければ、助けを借りる
抱え込んでしまうと、自分がつぶれてしまったり、パートナーにきつく当たってしまうことにもなりかねません。
慣れないHSPさんも多いでしょうが、「助けてほしい」と声に出すことが大切です。
HSPさんは他人の希望を感じ取るのが上手ですが、同じレベルを非HSPさんに求めるのは難しいもの。
私も夫に「大変そうにしてるのだから、言わなくても察してよ」と思い続け、イライラを爆発させたこともあります。
夫は「忙しそうだなとは思ってたけど、何も言ってこないので大丈夫だと思ってた」とのこと。ちゃんと言葉で助けてほしい、と伝えていれば、コミュニケーションのすれ違いにはならなかったはずと反省しました。
結婚すると、独身時代より家事育児ってどうしても増えますよね。
実家暮らしなら親が助けてくれますし、一人暮らしなら自分の分だけやれば大丈夫でした。
私は「自分がやらなきゃ!」という思いが強かったので、結婚当初、家事のほとんどを抱え込んでしまっていました。
洗濯は、夫は体が大きくXXLサイズなどを着ているので、私1人だったころの3倍に。干す量が一気に増えて、すごく苦労したのを覚えています。
食事も、夫は食事量が多いので、今まで作っていた量では全然足りず。買い物の量も増えて重たいし、大変だなぁと感じていました。
さらに育児となればますます増えます。
助けを求める先は色々あって、パートナーはもちろん、実家、兄弟、行政のサービス、有料のサービス(ベビーシッターや家事代行)など、いろいろあります。
「誰かに頼るなんて申し訳ない」と思うなら、まずはグッズを取り入れるのがハードルが低いですよ。お総菜を買う、掃除機ロボットを活用する、などですね。
自分が抱え込む以外の解決方法に、少しずつ慣れてみていってください。
一人時間を確保する
夫婦だから一緒にいなきゃいけないわけじゃない
一家だんらんって、素敵な響きですよね。けど、これが苦手なHSPさんも多いのではないでしょうか。
実家暮らしの時、どうでしたか?一家だんらんもいいですが、一人で部屋でのんびりしている方が好きだったりしませんでしたか。
夫婦になったからといって、ずっと一緒にいなくてもいいんです。もちろん最初は新婚だし新鮮味もあって、意外と平気と感じるかもしれません。しかし、HSPさんはひとりでの息抜きをしないまま過ごすうちに、疲れが溜まっていくものです。
それぞれの部屋をもつ・寝室を分ける・テレビも2つ以上の部屋に置く、など方法はあります。休みの日は、それぞれ別々に行動するのもいいですね。
私たちの場合、娘が産まれるまでは、夫が出かけて、私が家でのんびりするパターンが多かったです。
私の失敗として、寝室を同じにして、ダブルベッドにしたことがあります。
夫の希望だったのですが、これが私にとっては大失敗。すごくストレスでした。
家具屋に行ったとき、夫が「ダブルベッドが良い」と言ったのですが、すごく嫌な予感がしたんです。ただ「夫がそういっているし、かなえてあげたいな」と深く考えず、OKしてしまったんですよ。
すると電気の明るさややエアコンの効き具合を自分好みにできないばかりか、相手の寝返りや息づかいまで感じてリラックスできません。布団の被り具合まで気になる始末。夫はいびきも大きい人で、最初は慣れるだろうと甘く見ていましたが、まったく慣れないどころか不満が蓄積してしまいました。
妊娠をきっかけに別の部屋にうつりました。今は私と娘だけで寝ています。
そう考えると極論、別居もありなわけです。そういった夫婦もいらっしゃいます。会いたいときに会って、普段はお互い自分にあった環境で暮らす。もともと人が野生だったころは、こうだったのかもしれません。一番無理のない形なのかもしれませんね。
一人で出かける日を「予定」として組み込む
なにも予定がないと、夫婦そろって何となくリビングでゴロゴロ…。突然パートナーの思い付きでお出かけ。結果、意外とのんびりできなかったなぁという週末を過ごしたことはありませんか?
HSPさんにとって、一人の時間は必須です。前々から「予定」として、息抜きの日を抑えておきましょう。
ポイントは、他に予定が重なりそうになったとき、あっさりとキャンセルしないこと。「これは病院の定期健診だから」ぐらい重要事項だと思って、なるべく優先してあげてください。
他人を優先してしまうHSPさんには、それくらいでちょうどいい気がします。
でないとちょっとした予定に上書きされ続けて、いつの間にか「1人で出かける日」がなくなっていた、なんてことになります。
そして、お気に入りの場所に行きましょう。私なら、お気に入りの静かなカフェ・スーパー銭湯・ウィンドウショッピング・動物に癒されに行く、などがありますね。
4歳の娘がいますが、こういった予定は頑張って確保しています。最近まではなかなか一人で出かけられませんでしたが、一人で出かけることで子育てのイライラが減って、より家族に優しく接するようになれました。
お金の心配
意外と神経をすり減らしているのが、お金の心配です。お金の使い方がパートナーと違ったり、将来への不安を、毎日うっすら感じていませんか?
一番手っ取り早いのは、FPに相談することです。
今のままで大丈夫なのか、どこを見直せばいいのかを判断してもらうのです。
家を買う時にも、毎月の返済はどれくらいに抑えた方が良いのかのシミュレーションもしてもらいました。
以前は先の見えない不安をずっと抱えていましたが、「ここまでなら大丈夫」という範囲内でやりくりできるようになりました。無駄に節約して我慢を重ねることも減りましたよ。
どれくらいの余裕があるかもわかったので、その分をちょっとした投資に回せるようにもなりましたよ。
これから結婚を考えている人へ
相手は、HSPの特性を分かってくれる人?
HSPがもつ感覚は、非HSPにはなかなか感じられないもの。HSPという言葉を知らない人の方が、まだまだ多い世の中です。
そのため、自分がストレスに感じること、苦手なこと、一人の時間が大切なことなどを、相手に伝えておきましょう。
例えば私なら、人混みに長時間いるとすごく疲れる、夜遅くまでLINEのやり取りをするのがしんどい、などですね。
それを理解して、ある程度受け入れてくれるパートナーでないと、一緒に人生を歩むのは難しいです。
ここで大切なのは、HSPさんが「自分のHSPは短所でしかない」と思い込まないことです。
あくまで「人とはちょっと違う一面」を伝えているだけ。
誰にでも、そんな一面ってありますよね。隠れオタクだったり、実は裸族だったり。
あえて人前で言わない一面だけれど、それが自分の一部なわけです。
これから人生を共に過ごすパートナーになるかもしれない人に、そんな一面を打ち明けるだけ。
それくらいの気持ちで、伝えてみてくださいね。
まとめ
HSPの私が、つらい結婚生活を心地いい時間に変えた方法をお伝えしました。
「まずは自分の無理・我慢に気付く」という、今すぐにできることもありますので、心に余裕があるときに自分と向き合ってみてはいかがでしょうか。
せっかくの結婚生活、少しでも心地よくしていきたいですね。
少しでもお役に立てれば幸いです。皆さんのこと、応援しています。