適応障害で「LINEが返せない」メンタル体験談と対策 ~うつ病の方にも読んで欲しい~
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※周りの人が適応障害で、LINEでの接し方に悩んでいる人は、こちらが参考になります。適応障害になった私が、実際に嬉しかった、友達からのLINEです。
適応障害だからか、LINEが返せないし辛い。
まったく返さないのは気が引けるけど、気力がなくてしんどい。
こんなワガママな自分が嫌になる…一体どうしたらいいの?
そんな悩みにお答えします。
返さなきゃと思うけれど返せない。とても辛くてしんどいですよね。私も同じだったのでよくわかります。
私も「みんなが気軽に使っているものなのに、どうしてこんなに悩んでしまうんだろう。私はなんてダメなんだ…」そう考えていました。
結論から言いますと、「LINEが返せない…」と悩んだときは、「これなら何とかなる」と思えるまで、LINEとの付き合い方を変えてしまうのがおすすめです。「LINEをちゃんと返す」を目標にしないことです。
安心してください、私にもできた簡単な対策方法をいくつか書いていきますので、ゆっくり読んでいってくださいね。
「これが私のLINEとの付き合い方」と割り切れるようになり、気持ちがかなり軽くなりました。
私は適応障害でしたが、うつ病の方にも使っていただける方法かと思います。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
体験談 ~適応障害になって、LINEが返せないのが酷くなった~
もともとLINEやメールが苦手
LINEの主な相手は、家族、数人の友達、仕事関係でした。(今は仕事を辞めたので、仕事関係のLINEはありません)
すぐ返信できる時もあるのに、できない時はとことんできません。予想する内容や相手が憂鬱だったり、自分に余裕がないと、つい後回しにしてしまいます。
実際に、こんなことを考えていました。
- 「怒らせちゃったかなぁ…」などと心配で開けない
- 気が進まない誘いだったらどうしよう
- 言葉遣いやテンポやテンションを相手に合わせるのがしんどい
- 失礼があってはいけない
たった一言、たった1つのスタンプでも、迷いに迷って頭も心も疲れてしまっていました。
お風呂あがったらやろう、もう遅いし明日やろう、朝は忙しいだろうからお昼やろう…そうやってタイミングを失って、遅くなった言い訳を考えだして、ますます返せないという悪循環でした。
仕事関係のLINEが一番ひどかったです。上司や先輩からの業務連絡や質問のため、返さないわけにいきませんでした。ようやく返信しても、すぐに返信や追加の質問がくると、つねに緊張状態でした。
友達のLINEはまだ良い方でした。私の性格を知ってくれているので、既読スルーや未読スルーはお互いさま、という関係が築けていたからです。
「あるある」と共感してくださった方は、こちらの記事も覗いてみてくださいね。
適応障害になって通知すら見られなくなった
うつ病に近い症状もいくつかでていた頃。
返信どころか、スマホ画面の通知を見ることすら、出来なくなりました。
いつのまにか、LINEは「苦手」から「苦痛」に変わっていました。
苦手なことを何とかやり遂げる力が、すっかりなくなってしまったのでしょうね。
今思えば、苦手でも今まで続けてこられたのは、それだけの能力があったということです。それに気が付いて自分をほめてあげられたら、良かったのかもしれませんが…
今これを読んでいるあなたが、同じ状況なら、これまでよく頑張ってこられたと自分をほめてあげてくださいね。
LINEが返せないことで、心の中はこんな気持ちでいっぱいでした。
- 相手に嫌な思いをさせているだろうな
- 失礼で申し訳ないという罪悪感
- いつかは返さなきゃいけないのに
- 後になればなるほどキツイのに
- 自分の首を絞めてばかり
- 私はなんてダメなんだろう
たぶん、相手はなにも悪いことをしていません。だからこそ、悪いのは全部自分だと思ってしまって、逃げ場がありませんでした。
特に仕事だと、LINEの文章は端的だったり硬かったり、ビジネスライクにもなります。上司から送られてきたLINEを「そっけない」と感じて、苦しく思うこともよくありました。
そっけないLINEに不安を感じたときにとった対処法などを、まとめて記事にしています。LINEへの向き合い方が変わって楽になりましたよ。↓
LINEは仕事の質問には便利だけど…
勤務時間外や休日でも仕事の連絡が多い会社で、とてもストレスに感じていました。営業職ではなく、緊急でなくても、当たり前のように連絡がきていました。
LINEは上司など一部にしか教えていなかったのですが、産休育休の手続きに電話とメールを使ったことから、個人のメールアドレスと電話番号が社内に広く出回りました。
そこから、ショートメール(電話番号だけで送れる短いメール)やメールを使って、いろんな人が個人的な質問や依頼をしてくるようになりました。さらにそこから「不便だからLINEも教えて」と頼まれるようになりました。
LINEは、質問に便利な道具です。写真やビデオ通話で、何かを見せながら質問できるし、相手と時間が合わなくても連絡が取れるのですから。
しかし、早朝でも夜中でもお構いなしにくる連絡は、私には耐えられませんでした。断る勇気を持てなかった私にも問題がありました。
そのうち、スマホの着信音がなっただけで、動悸・震え・冷や汗・吐き気がするようになっていきました。
対策をしたら気が楽になった
適応障害で退職してから数か月は、会社からの質問の連絡が追いかけてきました。
そんなとき、仲のいい友達からのLINEが届きました。なのに私は、なぜか開くのが怖かったのです。
「友達のLINEにまで怯えるなんて、もう嫌だ」
そんな思いから、対策をさがして1つずつ実践していきました。 そこから、LINEは「苦痛」ではなくなっていきました。
それでもやっぱり「苦手」ですが、「これが私のLINEとの付き合い方」と思えているので、以外となんとかなっています。
ストレス源からはなれたことで、適応障害の症状がましになったのも理由の1つかと思います。
LINEを返せないのは、適応障害の症状の一つ
専門のメンタルクリニックのサイトでも、次のように書かれています。「メールを返せない」は、LINEとほぼ同じですよね。
適応障害の症状には個人差があります。 よく見られる症状は、以下の通りで「生活面・職業面」での機能障害が見られます。
行動に現れる症状
遅刻が増える、無断欠席・欠勤する
人と会うのを避ける
電話に出られない
メールを返せない
暴飲暴食、食事が摂れない 喧嘩 危険運転 など
やってよかった対策5つ ~適応障害で「LINEが返せない」とき~
1.「のぞきみ」アプリを使う
「のぞきみ」とは、LINEで既読をつけずにメッセージを確認できるアプリです(Android)。これを使ってから、こんな風に変わりました。
- 未読が溜まりにくくなった
- 返信を放置しないようになった
- 読む前から、内容を想像して怖がることが減った
- 早く返さなきゃというプレッシャーに追われることが減った
既読をつけずに読めるので、読むハードルが下がり、さらに返信を考える時間がとれるからです。
例えば仕事でLINEなら「○○の件でちょっといいですか?~~~~~」までしか読めませんが、実際に読んでみると「~~で、AとBどっちでしょうか?」など、意外と簡単に答えられる内容なこともあります。Aです、という返信だけで済みますよね。
プライベートなら、「久しぶり!元気にしてた?最近寒くなったよね…」までしか読めず、何かのお誘いかなと気構えますが、読んでみると気軽なお喋りだったりもします。(そのおしゃべりが辛いこともあるのですが)
とりあえず「のぞきみ」で確認して、すぐ返せるものだけ返して、他は余裕のある時間にまとめてかえしています。
2.「リマインくん」を使う
LINEの友達に追加すれば、リマインダーとして使える便利な予定管理botです。
「のぞきみ」を使わず既読にして、返信を後回しにするとき、返信を忘れないように後で通知してもらえるからです。
やり方は簡単です。
- 「○○さんにLINEかえす」「15:00」のようにトークを送信する
- 指定した時間になると「○○さんにLINEかえす」と自分にメッセージがとどく
今すぐ返せない!既読にしてしまった!という時に、余裕をもって返信できそうな時間にセットしておけばOKです。
3.LINEの通知音を変える
トラウマ化をふせいだり、音から受ける刺激がやわらぎます。
気づきやすいよう、あえて響きやすい音や大きい音にしていませんか?
柔らかさを優先した音に変えると、受ける刺激が全然ちがってきますよ。
「可愛い…」と思えるような間抜けな音にしています。
着信音がなっただけで嫌な気持ちが強くなってきたら、音を変えるようにしています。
4.大切な相手には、体調が悪いと説明する(固定の文章をつくっておく)
友達や恋人など大切な人には、「LINEは嬉しいし、返したい気持ちはあるのに、返せない状態」だと説明してしまうのがおすすめです。
何も説明せずにいると、罪悪感が強くなったり、相手との関係を気に病むことになるからです。
実際、友達に送信すると、思いきり肩の荷がおりたのか、とてもほっとしたのを覚えています。友達もLINEを控えてくれるようになりました。
私が実際に送った文章
気恥ずかしいので、すこし変えています。
(私が友達に送ったINE)
なかなかLINE返せてなくてごめんね。実はメンタルの調子をくずして、療養してます。
正直、あまり元気ではないみたい。
LINEの通知を見るのがつらくて、後回しにしてしまってます。
でも○○ちゃんからの連絡はとってもうれしいよ。当分の間、返信できないことが多いと思うけど、うれしく思ってることは伝えたくて連絡しました。
テンプレのようにして、相手によって語尾や表現を少し変える程度にしました。ひとりひとりに考え抜く余裕がなかったからです。
友達がくれた言葉
どんな返信が返ってきたか、実際の返信を紹介します。こちらも多少、変えています。
(友達Aより)
気にしないでね。子育てと仕事の両立って、本当に尊敬するよ。だけど、はりみが元気じゃないと○○(娘の名前)も元気でいられないから、自分の体を大事にしてね。
(友達Bより)
大変そうだったもんね。頑張ったんだね、お疲れさま。メンタルの調子が崩れてしまうほど、1人に負担をかける会社が悪いんだよ。ゆっくり調子ととのえよう。
そしてみんな、これまでと変わらない関係でいてくれました。しばらく時間がたって、会えるようにもなりました。
5.億劫な相手には、あまり丁寧に返さない
そもそも今の自分にとってストレスになる人を、我慢してまで大切にしなくてもいいからです。その結果、疎遠になっても構わないと思えませんか?
ここが一番ハードルが高かったです。が、追い込まれて「これをやるしかない」となって実際にやってみたら、思いきり楽になれました。
私でもできたやり方を書いていきます。
億劫な相手とは、たとえばこのような人でした。
- 私が退職してからも、簡単な質問を気軽に続けてくる人
- プライベートでも繋がろうとしてくる人(気軽に質問できる関係を保とうとしている?)
- 仕事の先輩なので繋がっていたけれど、本当は緊張したり萎縮したりして合わないと感じていた人
丁寧さをなくしても、失礼にあたらなければOKと考えて、このように対応しました。
- 相手が急いでいそうな雰囲気でも、「急ぎ」と言われない限り、急いで返信しない
- 返信は日中のみ、など自分のペースを守る
- 返信は短くする
- すみません、申し訳ありません、恐れ入りますが、などの言葉を一切使わない
- クッション言葉もなるべく使わない
- 絵文字を使わない
- 質問に全てこたえなくてもいい
例えば「これで正しいですか?」「このやりかた教えて」と質問がきたら、「マニュアル通りで大丈夫です」「マニュアルで分からなければ開発元に聞いて下さい」「後任の○○さんに説明してあります」「特殊なケースは私もわかりません」のように答えました。
本当に答えなければならないことなら答えましたが、全て、引き継いだことやマニュアルを残してあるものばかりでした。
相手も気まずいのか、他の誰かに聞いた方が早いと思ったのか、返事もないまま次第におさまっていきました。
聞くだけ聞いて、返事もしないなんて…と、とても落ち込みました。
「なんて冷たい対応をしてしまったんだろう…」と最初は思いましたが、後でやりとりを見返すと、至極当然のことを答えているんですよね。今までが十分すぎるほど丁寧だったんです。
とにかく、相手の質問や希望に無理して応えないことです。応えてしまうと、つらい関係が続くだけですから。
このようなことがあって、LINEとの付き合い方はだんだん変化していきました。以前と比べて、ずいぶん楽になっています。そんな話をまとめて記事にしています。↓
まとめ ~適応障害で「LINEが返せない」となったら~
「LINEをちゃんと返すこと」を目標にするのではなく、「これなら何とかなる」と思えるまで、LINEとの付き合い方を変えてしまうのがおすすめです。
いくつか対策を紹介しましたので、出来そうなものから、取り入れてみてくださいね。
とくに「のぞきみ」「リマインくん」は自分一人でできることなので、とても簡単でおすすめですよ。
少しでも悩みが軽くなるよう、お役に立てれば幸いです。
こちらも参考にしてくださいね。↓