適応障害の診断書で、休職しないで働く方法【会社の本質が見える】
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適応障害と診断されたら、休職か退職かをしなければいけないの?
ストレスの原因がわかっているから、それさえ無くなれば働き続けていたいんだけど…
働き続けるためにできることはある?
そんな悩みに、お答えします。
結論からお話しすると「希望する働き方を診断書に明記してもらい、会社に業務調整の相談をする」です。
「この働き方なら、働き続けても良い」という医師の判断を、会社に伝えられるからです。
残念ながら私の場合、会社との交渉はうまくいかなかったのですが、正式にそのような方法があることを知ってほしくてこの記事を書きました。
また相談中に、会社の本質を見ることもできました。それが、今後会社をつづけるかどうかの大きな判断材料にもなりました。そのお話もしていきますね。
働き続けるために、仕事内容の配慮のお願いをする。診断書が利用できる。
明らかにストレスの原因が分かっているという方に、ぜひ試してほしい方法です。
※心の専門家ではありませんが、同じような境遇の方へのヒントになればと、実体験をもとに書いています。
※休職をせずに無理をすることを勧める記事ではありません
診断書は「仕事内容の配慮のお願い」にも使える
“働くことに障害のある方の就職支援サイト”として運営されているサイトに、このような記載がありました。
診断書に記載される内容は、診断書の用途によって異なります。
病気による休職や業務配慮の診断書は、医療機関ごとの形式にて数行程度で記載することが多いようです。診断書の用途に応じて次のような内容が記載されます。
休職の場合:病名、医師が必要と判断した休養期間
職場へ業務調整の相談をする場合:病名や病状、医師が必要と判断した業務配慮の内容
“医師が必要と判断した業務配慮の内容”に注目してください。
これによって、単なる本人の希望ではなく、医師が必要と判断しているという強い力を持つことになりますね。
実際はどのように書くのか
調べたところ、このような書かれ方がありました。私が最初に主治医から提案されたのも、この内容でした。
- 業務軽減等の配慮が望ましい
- 職場の環境調整を要する
私の場合、主治医と相談して、かなり具体的に書いてもらいました。
- 心理的の負担を減らすため、ルーチンワークを主な業務にする
- 身体的負担を減らすため、在宅での勤務にする
理由は、通院をはじめて1年以上、なんども病状をつたえて業務配慮のお願いをしていましたが、受け入れられなかったためです。逆に業務と責任が増えつづけていました。
また会社がする「業務軽減」が、結局あいまいになって消えていく様子を、何度も見てきたからです。
適応障害で休職して復職してきた人が、仕事の山を抱えこまされて辞めていきました…。
診断書を書くのは医師なので、こちらの希望通りの内容になるわけではありません。
それでも、通院中の会社の対応や経緯を知ってくれていた主治医から、「もっと具体的に書いてみましょうか」と提案してもらい、さきほどのような内容になりました。
提出後はどうなるのか
業務配慮が認められるかどうかは、正直なところ、会社の判断にゆだねられます。
提出したからと言って、確実に配慮されるとは限りません。
私も認められなかった側のひとりです。
しかし、いち個人で会社に願い出るより、障害・診断書というしっかりとした背景をもとに願い出た方が、会社側にも動く理由ができます。
「いち個人で言うだけなら、言った者勝ち」
会社の地位あるひとから、このような話をされたのを今でも覚えています。
提出してみてよかったと思った出来事【会社の本質が見えた】
会社の本質が見えたことです。
私から見た会社の本質は、このようなものでした。「従業員が病気になっても、従業員の療養にはあまり協力的でなく、今以上の働きを望む会社」
理由は、会社との面談で次の3つを伝えられたからです。
- 負担軽減は認めない
- 今まで以上に業務を増やす
- 働きたければ、働けるという診断書をもらいなおしてくること
「働けるという診断書をもらいなおしてくること」って、今でも納得ができない答えです。今は悲しさを超えて怒りさえ感じます。
机に置いた診断書を叩きながら「仕事の負担を減らすなんて、認めない!」と言われました。とてもショックでした。
ちなみに、診断書は自ら提出したわけではなく、会社から指示があってのことでした。
たとえ休職して復職できても、私はまた潰れてしまうことが簡単に想像できてしまったのです。
このことが、会社を去る大きな要因になりました。
私の場合、あまりよくない本質を見てしまいましたが、逆のパターンだってありえます。この会社は従業員を大切にしてくれると感じたら「無理のないように努めながら、長く働き続けよう」と決断しやすいですよね。
詳しい会社とのやりとりは、この記事に書いてあります。
うつや発達障害の方の適職が見つかる、就労移行支援事業所
もし退職になったらどうしよう…再就職できるんだろうか。
そんな不安もありますよね。そんな方のために、うつや発達障害の方の適職が見つかるビジネススクールがあります。「キズキビジネスカレッジ」という、就労移行支援事業所です。
就労移行支援事業所は、障害や病気のため働くのが困難な人に、就職や就職後の安定した労働のためのサポートを行ってくれます。障害者総合支援法に基づいて、公的な認可を得ています。
具体的には、メンタルヘルス対策やスキルアップ講座、自分に向いた職業・働き方探し、エントリーシートや面接の対策などをサポートしてくれます。
■ポイント1【就職までに平均4か月】就労移行支援を利用しての就職は、通常約1年半かかるところ、キズキビジネスカレッジでは平均4か月。
■ポイント2【高めの就職率】就労移行支援を利用しての就職率は、通常52%のところ、キズキビジネスカレッジは約83%。
■ポイント3【初任給をあきらめない】うつの経験者や発達障害の当事者でも、キズキビジネスカレッジの利用者では初任給38万円の実例も
■ポイント4【注目の、一般枠の就職率】キズキビジネスカレッジでは、一般枠約46%。有名企業の実績も数多くあるそうです。アマゾンウェブサービスジャパン、日立ソリューションズ、アクセンチュア、日本電産、近畿日本ツーリストなど(※2022年4月〜2023年3月実績)
病気や障害に関連して「困難な状況」にある方をサポートする事業として、展開されていますよ。既存の校舎で想定を上回るお問い合わせを受けられて、新しく大阪梅田校をオープンされています。
それだけ必要とされている、ってことですね。
こちらが、キズキビジネスカレッジの公式サイトです。
公式サイトには、適応障害についてのコラムが掲載されています。とても参考になりますので、あわせてお読みくださいね。
・適応障害のある人が仕事を続けるためのポイント
・適応障害のある人が利用できる支援制度
まとめ
「ストレスの原因がわかっているから、それさえ無くなれば働き続けていたい。休職も退職も、今の段階ではしたくない」
そんな方は、まずは診断書で業務配慮のお願いをしてみるのがお勧めです。
ストレスから離れて、症状が治まって、慣れた会社で無理のない範囲で働きつづけられるのが、一番ですよね。
この記事が少しでもお役にたてれば嬉しく思います。