「自分は人と違う、生きづらい」の自己否定と、無理な同調をやめた話
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自分は人と違うから、生きづらくて苦しい。
無理に周りに合わせ続けるのはもっと辛い。
いったい、どうすればいいの?
そんな人に向けての記事です。
「みんなちがって、みんないい」「世界に一つだけの花」「個性」
頭ではわかっているのですが、優劣を感じたり、周りとかけはなれているように思うんですよね。
私もずっと苦しんできました。人と違う自分が大嫌いで、自分を責めて、まるで見放したように扱ってきました。
けれど今は、自分を責めることから方向転換して、「自分は人と違うから…」とすぐ自己否定をするクセと、無理に周りに合わせるクセが減りました。それだけでも、心がグッと楽になりましたよ。
先に結論です。
- 自分の居場所をととのえる
- 2:7:1の法則を意識しておく
- 人と違うと思ったら、何かを得られるチャンスかもととらえる
- 人と違うと思ったら、周りに一歩近づきたいか考える
チャンスという言葉があるので「いやいや、そんな簡単にポジティブになれれば苦労しないよ」という人もいると思います。大丈夫です、「無理に努力して、周りと同じことができるようになろう」という話ではありません。考え方をちょっとずらして、方向転換するだけです。
順番に説明していきますね。
ほんのり、前向きになれる話ですよ。
※心の専門家ではありませんが、同じような境遇の方へのヒントになればと、実体験をもとに書いています。
そもそも、なぜ「人と違う=生きづらい」と感じるの?
自分の気持ちを掘り下げてみました。すると大きく2つに分かれました。
- 人と違って自分が劣っていると感じるから
- 世間一般の常識から外れすぎている(周りとズレている)と感じるから
人と違って自分が劣っていると感じるから
例えばこういう時です。
- 物を知らなくて恥をかいた
- 周りに理解されなかった
- 自分だけ意見が周りとかけはなれていた
- 皆が出来ていることが自分には出来ないと感じた
- 誰かが持っているものが自分にはない。魅力、能力など
- 大勢の集まりでみんなの話についていけない
- 人間関係になかなかなじめない
- キラキラした人を見た時
- 何か失敗をしたり落ち込んだ時
さらに私はHSP×自己肯定感の低さから「人と違う」ことを敏感に感じ取ってしまいます。普通なら気にならないことも拾って気にするし、真面目すぎて損をよくするので、要領よくいく人たちとの差も感じます。
世間一般の常識から外れすぎている(周りとズレている)と感じるから
例えばこういう時です。
- みんなの話についていけない。
知識・経験不足と感じる。 - 皆が興味のあるものに興味がない
スポーツ、芸能界、流行りや話題のものなど - 社会の常識を意識したとき
人付き合いは広い方がいいとか、専業主婦より共働きの方が多いなど
書いていて気が付いたんですが、これって、1対1でいる時はあまり思わないんですよね。「この人自分と違うな」としか感じなくて。けれど、大人数対自分となると、疎外感を感じてしまうんです。
だから飲み会とか、3人以上の集まりが苦手なのかもしれません。
自分の居場所をととのえる①「自分とタイプが違いすぎる人たち」の集まりから距離をおく ~人と違う、生きづらいと悩んだら~
- 人と違うのが原因で、これ以上傷つかないようにするため
- その時その時の相手にあわせて自分を変える「他人軸な生き方」のクセをなくしていくため
そもそも生きづらさを感じるのは「人と違うことが原因で、傷つきたくない」と思っているからで、理由は「人と違うことが原因で、これまでたくさん傷ついてきたから」でした。
否定されたり、仲間外れになったり、理解されなかったり、バカにされたり。
なので、周りと自分とのギャップが大きい居場所からは、意識して離れるようにしました。
私自身、集団の中にいると「みんなと同じ=集団が思い描く理想像」をつい演じてしまいます。理想像が自分とかけはなれていると、自分を押し殺さなければならないので、ストレスになるんですよね。
とくに苦手なのは、同調圧力を感じる集団です。
私がいた会社には、職場に気が強い人の派閥がいくつかありました。休憩時になると、「ねぇ、はりみさんもそう思うでしょ!」などと雑談の輪に巻き込まれていくのが怖くて仕方がありませんでした。
その場その場で「私、よくわからないんですよね~」「そうかもしれませんね~」などとカメレオンのように自分の色を必死に変えるのがクセになっていたので、それがつらくて、物理的に距離を置きました。
なるべく雑談に混ざらなくていいように、昼食は外で食べるようにしました。お弁当を持って、近所の公園や、近くのランチのお店です。
「コンビニのチキンやスープが食べたくて」「桜が綺麗なので」などと言いながらしばらくすると、徐々に「お昼は外で食べる人」として認識されていきました。自然と休憩時のお喋りにも参加しなくなりました。
すると、これまで毎日やっていた「人と違うことで傷つく」「無理に自分を変える」がぐんと減って、とても心が解放されました。
自分が変わることも大切ですが、こんな対処法もあると知ってほしくて書きました。
自分の居場所をととのえる②「今の自分を肯定してくれる居場所」で過ごす時間を増やす ~人と違う、生きづらいと悩んだら~
自然体の自分でいる時間を増やすためです。
「自分とタイプが違いすぎる人たち」から離れてみたものの、途端に孤独を感じるようになりました。
仕事と育児と家事ばかりの毎日で、家では「主婦・ママの顔」。常に私にくっついている可愛い娘の前で、私の本音はだせずにいました。
なので次のようにしてみました。
昔から仲が良い友達と会う時間を作る
ママになってから、この時間はぐっと減ってしまいました。子どもの年齢も違うと、話も合わなくなったり…。
けれど思い切って会ってみると、やっぱりホッとするんですよね。
時間を作るために食事の作り置きをしたり、家事を前倒しで終わらせたりと大変でしたが、孤独でいるよりずっと前向きになれました。
今の自分を肯定してくれる居場所を、自分で作っていく
まわり全員じゃなくていいから「この人と仲良くしていたい」相手との関係を気づくことに集中しました。
もともとコミュニケーションが上手ではなく、人も苦手な私。気を付けたことは2つありました。
- 無理のない1対1からはじめるということ
- 相手に自分を合わせすぎないこと
【1対2】【1対3】など人数が増えると、自分が少数派だったときに「やっぱり自分は人と違うんだ…」と落ち込んでしまうからです。
多数決で負けたような気分になるんですよね。
相手が違う考えを持っていても、お互いに受け入れつつ、関係が築けてきたと感じられたとき、とても暖かな気持ちになれました。
その状態でもう1人増えて、自分を含め3人になったとします。
すると、自分が少数派になったとしても、すでに関係を築けている人がいるので、あまり気に留めなくなったんですよね。
また、相手の考えが自分と違っても、その考え方もあるよねというスタンスを大切にしました。
2:7:1の法則を意識しておく ~人と違う、生きづらいと悩んだら~
少数派でも大丈夫、という考えをクセづけるためです。
「2:7:1の法則」というのがあります。アメリカ合衆国の臨床心理学者、カール・ロジャースが提唱した、人間関係の法則です。
周りに10人がいれば、2人は気の合う人、7人はどちらでもない人、1人は気が合わない人、というものです。
言い換えれば、2人はあなたが何をしても肯定的に見てくれる人、7人は何も思わない人、1人は何をしても否定的に見てくる人ということです。
意識し続けることで、次第に「まわり10人全員と考えが同じじゃなくたっていい。きっと2人くらい、同じ人がかくれているから」と、安心感を覚えるようになりました。
実際にこんなことがありました。
保育園のママさんとの関係です。小規模保育園なので、クラスのママは10人。とても仲良くなれたのは1人、程よく仲良くなれたのは2人、挨拶を交わす程度が6人、距離を置かれたのが1人でした。
なんとなく「2:7:1」ですよね。
最初はまわり全員と仲良くしていかなければと緊張していましたが、この事実を体験して、人と違っても、たとえ少数派だとしても大丈夫なんだと希望をもてるようになったのです。
それでも人と違うな、と悩み始めたら切りかえる
自分を見つめなおして、何かを得られるチャンスととらえるようにしています。
無理に周りに合わせなくてもいいんです。ただ、人と違うと思ったら「そんな周りに一歩近づきたいかどうか」を考えてみてもいいのではないでしょうか。
今の自分を受け入れるか、理想や周りに近づくか
今の自分を受け入れるには、自己肯定感をあげる、という話になりますね。けれどこれがなかなか難しいんです。
なので、自己肯定感の課題に取り組みつつも、「そんな周りに近づきたいか考える」ことから私はスタートしました。
「足りないものを全て補った完璧な人間」にはなれないのですから、ほんの少し努力してみてもいいものが何か見つかるのか、探してみるのです。
ポイントは、ハードルの低い小さな努力を選ぶことです。例えば、少しでも興味がある、簡単なことから始められる、などです。
やってみると、皆と同じ自分を想像してみて「そんな生き方無理!嫌だ!」と思うのか、「なれたらいいし、そのためなら少し頑張ってもいいかも」と思うか、意外と分かれたんですよね。
自分だけ意見が周りとかけはなれていたら?
自分の考え方を、周りと同じように合わせられるのか?
答えは2つありました。感性に関することは「NO」で、知識や経験で補えることは「少しYES」でした。
感性は、私は私の気持ちを大切にしたいからです。
知識や経験で補えること、例えば仕事などなら、他の人の考え方を聞いたり広い知識をもてば、的外れな意見にはならないからです。
それでも違う意見になったら、それは感性が違うからで、「切り口の違う意見」になるからです。
あまりに的外れな意見を出してしまったときは、勉強不足だと思うようにしました。
人付き合いは広い方がいい?
人付き合いの広い人ってどういう暮らしをしているでしょう?身近にいたので観察してみると、
頻繁に誰かと連絡を取り合う
ランチなど実際に会うことも多い
LINEなど連絡もマメ
いろんな情報を知っている
自分からコミュニケーションを取りに行っている
さて私は、こんな人に本当になりたいですか?と考えたら、答えは「NO」でした。本当に、とても素敵で羨ましいんです。けれど、一人の時間が好きな私には、きっと耐えられないでしょう。
そう思ったら、「人付き合いは広い方がいい」という見方を手放すことができました。そして「片手に収まるほどの友達を、大切にしよう」と思えたのです。
流行に敏感な方がいい?
ファッションに注目しました。もともとファッションは全くわからず、いつも迷走していました。昔の写真を見ると、かなりダサいです。
けれど「素敵になりたい」という思いは強く「ファッションの流行を取り入れられるようになれるなら、思い切って何かしてみよう」と思えたので、小さなことから始めました。
ファッションの基本の本を買って勉強する、パーソナル診断を受ける、実際に服を選んで買ってみる、などです。2年ほどやってみました。
流行ど真ん中のファッションや、おしゃれな人とまではいきませんが、ハズレの服装をすることもなくなりました。
その結果、外に出てファッションのことで「人と違って恥ずかしい」と思うことはなくなりました。
さらに「流行を知っていると知らないとで、自分の気持ちも大きく変わる」ことを実感し、流行りや話題の物を、ちょこっと覗くようにもなりました。
スポーツ、芸能界に詳しいほうがいい?
世界規模の大会からゴシップ話まで、私は全く興味がないのです。
「今夜はサッカーワールドカップで日本が対戦するから…」という時も、見ませんでした。
人と話を合わせるために、わざわざ見る努力をどうしてもしたくなかったんですよね。
代わりに、X(Twitter)でハイライトだけ読んだり見たりしました。時間にして5分程度です。けれどそれでは話についていくことはできませんでした。
なので、この分野は私はあきらめています。
もちろん知ればものすごく面白いのでしょう。けれど、苦痛に感じながら努力する気になれなかったのですから、もう仕方ありません。
いつか何かのきっかけで、興味がわいたなら…と思っています。
もちろん大勢の集まりでその話になったら全くわからずついていけませんが、仕方ないと割り切れるようになりました。
自分のキャラクターが見えてくる
繰り返していると、「私はこういうキャラクター」が確立してきます。
例えば私なら
人間関係よりパソコン相手の方が楽
外に出るより寝ている方が好き
テレビは見ない
流行や話題の物は深くはしらない
ひとつひとつ形作られていくと、自分と合わない人も自然と分かるようになります。無理に合わない人に媚びることもなくなります。
「人と違う」は無くならない。生きづらさを感じる、人間関係とコミュニティの話
そもそも、生きている限り何らかのコミュニティに属して誰かと関わっています。だから「人と違う」という感覚もどうしても感じてしまうんですね。
アドラー「人間の悩みは、すべて対人関係の悩み」
事実、退職理由として「職場の人間関係がよくなかった」を挙げる人も多いですよね。表向きの理由は違っても本音は…という人、身近な人にもいませんか?私もモラハラで退職をしたことがあります。
コミュニティの辛さ
合わない人とは距離を取れれば一番なのですが、仕事や学校などのコミュニティでは、そうもいかないですよね。
先輩や上司など、嫌でも毎日顔を合わせてコミュニケーションを取らなければいけないなんてことも。
先に挙げた同調圧力なんてものもありますし、日本は和を重んじるのでその傾向も強いです。
じゃあ一人でいいじゃないか、というのも違った
一時は「こんな辛い思いをするなら一人で良い」とも思いました。けれども、誰かに辛さを聞いてほしかったり、楽しみを共有したり、愚痴をいいあったり励ましあったりしたい…。やはり、誰かとつながっていたかったのです。
悪い人間関係もあれば、いい人間関係もある
悪い人間関係ばかりではないはず。そう信じて、どんな人間関係の中に自分がいるかを選んでいくようにしています。それが「自分の居場所をととのえる」ことなのです。
まとめ ~「自分は人と違う、生きづらい」の自己否定と、無理な同調をやめた話~
こちらをお伝えしました。
- 自分の居場所をととのえる
- 2:7:1の法則を意識しておく
- 人と違うと思ったら、何かを得られるチャンスかもととらえる
- 人と違うと思ったら、周りに一歩近づきたいか考える
みなさんの生きづらさが、少しでも軽くなりますように願っています。