引っ越しの荷解きと片づけのコツ。1日で終わらせた体験談
引っ越し後の荷解きと片付けって、大変なイメージがありますよね。いつまでも未開封の段ボールが残ってしまったり、どこに何を収納するのか悩みすぎて結局適当になってしまったり。
楽にできる方法を探されている方に、荷解きと片づけを1日で終わらせた体験談をここに残します。
結論からお話しすると、1日で荷解きと片づけを終わらせるコツは「新居での物の位置を全て決めておく」です。そのためには、事前準備がとても大切。順番にお話ししていきますね。
- 近距離。同じ市内での引っ越し
- 子なし夫婦2人
- 実家の引っ越しの際に、大失敗した経験あり
「新居での物の位置を全て決めておく」がコツ
頭を使わず、ただ収納するだけに専念できるので、とてもスムーズに進められます。実際、夫の私物以外、私一人で5時間程度で全て片づきました。
突然ですが皆さんにクイズです。
ジグソーパズルを最も早く完成させる方法ってなんでしょう?
答えは、ピースを正しく揃えておき、どのピースをどの場所に組むかの答えを知っておくことです。
ピースが足りなかったり、別のパズルのピースが混ざっていては、なかなか完成しませんよね。
次に、皆さんにお伺いします。
食器棚に食器を戻すとき、1枚1枚「このお皿はどこに置こう…」と悩みますか?
あまりそんな方はいらっしゃらないですよね。たいてい収納場所が決まっているはずです。小皿はここ、お椀はここ、大きいお皿から順に積み重ねる、コップはここ、お箸はこの箱に、など。
なので、「どこに置こう…」と迷わずに済んでいるんですね。
それって、物の定位置が決まっている=収納場所が決まっているからできることなんです。
さらに、1枚1枚「このお皿って必要?いらない?」と迷うこともほぼないですよね。それは、そのお皿が、また使う必要なものとわかっているから。
まとめると、食器棚に食器をスムーズに戻せるのは「収納に集中できている」からです。
収納だけなら、あまり頭も使いませんよね。
引っ越しの荷解きと片づけも、同じことがいえます。
本当に必要なものだけに厳選しておき、どこに何を置くのか決めておくと、早く収納できます。
特に何も考えずに、全ての荷物を新居にもってきてしまうと、次のことを全て同時にやることになります。
- 要不要か迷う
- レイアウトや収納を考える
- 収納する
これが、家中の全ての物に適応されるわけですから、めちゃくちゃ時間がかかって大変なんです。
旧居で①②を終わらせておき、新居では③だけにする。そうすれば新居での快適な生活がいち早く始められるというわけです。
「新居での物の位置を全て決めておく」ためにやることを、次の項目からお話ししますね。
まずは「捨てる」を終わらせる
要不要か迷うのは、旧居で終わらせておく
旧居にあるものは全て、荷造りの際に一度は手に取ることになります。普段使わないものも全て目にします。
経験上、荷造りの段階になると「これって必要かな?」と迷いだします。そうなると、荷造りが全く進まなくなるんですよ。要不要の判断と荷造りとを並行して行うのは、もはや無謀。以前、それで大失敗したことがあります。
最初は1つずつ判断できていても、あまりに荷造りの時間がかかりすぎたり、頭が混乱してきたりします。結局、もういいやと段ボールに詰め込んでしまうのがオチでした。
これ、いるかな?似たようなもの、持ってたかも。別の段ボールに入れた気がする。でもわざわざ開封して取り出すのも面倒だし。とりあえず入れておこう。
この服、また着るかな?一度、服を全部見直したくなってきたけど、もう大半梱包しちゃったし。とりあえず入れておけばいいかな。
しかも、新居で荷解きをするときに、もう一度同じことで悩むんですよ!
持ってきたはいいけど、これ、いるかな?
あ、やっぱり別の段ボールから似たようなのが出てきた。片方1ついらないかも。でもせっかく持ってきたし…。これどうしよう?
この服、やっぱりお気に入りじゃないかも。この服も、もういらないかな…。(服を見だして時間がたつ)あっ、このままじゃ荷解きが終わらない。とりあえず、全部クローゼットに入れてしまおう。
こんなふうに、いちいち悩んで全く終わりませんでした。
もっと酷いと「この段ボールの中身、実は全部必要ないかも。面倒だし、このまま奥にしまっておこう。」と「開かずの段ボール」になったこともあります。
「不要なものは、新居に持ち込まない」という気持ちで、まずは捨てることを終わらせましょう。
ごみ捨ては旧居で済ます
自治体のルールで、なかなか捨てにくいゴミってありますよね。月に1回しか回収日がなかったり、予約して回収してもらわないといけなかったり。
そういったものを新居に持って行って、結局いらないとなると、部屋の隅に溜めるしかなくないんですよ。せっかくの新生活なのに、いきなりゴミ袋が部屋にあって、気分がスッキリしなかった経験があります。
自治体がかわると、ゴミのルールが違うこともありますよね。
そうなると、ますます処分が難しくなっていきます。
どうせなら、旧居でまとめて捨ててしまう方が断然楽です。気持ちの面でも、とてもスッキリしますよ。
荷物が少ない方が引っ越し料金も安い
荷物量が多いほど、引っ越し費用は高くなります。
よく、「片づけたらゴミ袋○個分のゴミがでました!」という話、ありますよね。
「捨てる」をしないままだと、そんな余分なものまで、引っ越し業者さんに頼むことになります。
我が家も、全部で20袋近くのゴミを出した覚えがあります。それこそ、服から本から文房具まで。もしも引っ越し荷物に含めていたら、費用が高くなった可能性もあります。
レイアウトや収納を考えておく
大げさではなくて、ここが一番のポイントだと考えています。
引っ越し業者さんの力を最大限借りられる
レイアウトや収納が決まっていると、引っ越し業者さんに「どこに何を置いてほしい」かを細かく伝えられます。すると、荷解きがとっても楽になるんですよ。
テーブルやカラーボックスなどの家具については、想像しやすいですよね。引っ越し業者さんに、希望通りに配置してもらえます。
段ボールについても、同じです。私が利用した引っ越し業者さんは、立ち会って細かくお願いすれば、そのようにしてくれました。例えば、こんな風にです。
この箱は、この棚の横に置いてください。
その箱は、このクローゼットの前に置いてください。
この箱は、この本棚の前に、積まずに置いてください。
こうすれば、箱を開けて、目の前の棚やクローゼットに収納するだけでいいんです。自分で箱を動かす必要がほぼありませんでした。特に本の箱は重いので、「下の箱から開けたいから、上の箱をどける」という手間もなくすみました。
こんなことも引き受けてくれました。
(服を入れた状態の衣装ケースを)クローゼットの中の、左の壁にくっつけて置いてください。
3つあるので、下からこの順番に積み重ねてください。
どうですか?「とりあえず全部、この部屋に積んどいてください」や「とりあえず部屋の真ん中に置いておいてください」より、荷解きが楽なのが伝わるでしょうか。
引っ越しに失敗したときは、レイアウトも収納も何も考えていなかったんです。とりあえずリビングにまとめて運び込んでもらいました。あとで別の部屋に移動させたり、クローゼットや棚の近くまで自分で運ばなければならなかったんです(引きずったことも)。数が多いので、とても大変でした。
収納してはやり直し…にならない
収納してはやり直し…とは、たとえばこんなケースです。
せっかく上手く収まったと思ったら、別の段ボールからもたくさん出てきた。これじゃ入らない。もう一度全部出して、考え直さなきゃ。
お鍋はこの引き出しがいいと思って入れたけれど、やっぱり違うものを入れよう。やりなおし。一度、お鍋を全部出さなきゃ。
クローゼット内の配置が上手くきまらない。収納ケースを右に寄せたり左に寄せたり…
なんどもやり直すうちに時間はどんどんたつし、頭も体も疲れてしまいます。
例えば私の場合、食器の収納場所まで決めておきました。旧居でベストな配置を決めて、その食器棚の写真を撮って、新居でそのまま再現させました。
「あれ?旧居では収まってたはずなのに、収まらない。どうやって入れてたっけ?」というのが全くなく、とても楽だったんですよ。
リビングの棚なら、全ての段に、何をどう配置するか。
クローゼットなら、収納ケースを置くのは左なのか右なのか、天袋には何をどの順で置くか。
リビングのテーブルに置くものは何で、どうやって並べるか。
全てノートに書きました。
実際の物を手に取って、あれこれ並び変えるのって大変なんですよね。体を使うし、目の前が片づかないからです。
ノート上でシミュレーションするだけなら、体を使わなくていいので、すごく楽です。何度でもやり直せるので、理想の形も見つかりやすいです。
そのためには、部屋のサイズなどを全て測っておく必要があります。次の項目に続きます。
新居の間取りとサイズを把握しておく
レイアウトや収納を、予め決めておくためです。旧居の収納グッズや物がおさまるかも、何度でもシミュレーションできます。
新居の下見では、こういったことをメモしておくと便利でした。
- コンセントの位置と数
- 床から窓までの高さ
- 時計をかけられそうな場所
- 窓のサイズ(カーテンに使う)
- 壁の長さや高さ(壁から窓からの幅など)
- クローゼット内部のサイズ(折れ戸なら、デッドスペースの幅も)
- キッチンカウンターのサイズ
- 玄関の靴箱のサイズ
- 棚があるものは、段数とサイズ。可動棚なら何段あって、何センチ刻みで変えられるか
もやは「家の設計図?」というくらい、事細かに測りました。
不動産会社から部屋の見取り図をもらえていたので、下見の日に、細かく書き込んでいきました。
夫が測って、私が書き込んでいきました。
あとは、家にある収納グッズや家電などのサイズを測って、置けるか置けないかのシミュレーションをするだけです。
目をつむると、新居での生活が浮かんでくるほど、シミュレーションしました。導線も想像しやすくなります。「朝2Fの寝室で目覚めて、隣の部屋に服を取りに行って、そのまま1Fに降りて…」など。
そうして、レイアウトや収納を考えることができましたよ。
梱包のコツ
少しですが、私がやって楽だった方法をご紹介します。
服はハンガーにかけたまま段ボールへ
段ボールの量は多くなるのですが、荷解きが断然楽です。
私はかける収納をしていて、服はたたんで収納していません。なのでハンガーにかけたまま、5~6着まとめて、ふわっと折りたたんで梱包しました。
クローゼットの目の前に、段ボールを運んでおいてもらうと、荷解きがめちゃくちゃ楽でしたよ。
衣装ケースは中身を入れたまま、運んでもらいました。
スーツケースがあると楽
直前に「これ入れ忘れていた!」「直接自分たちで持って行かなきゃ!」というものがバタバタ出てきます。それらをスーツケースに入れて、引っ越し当日は新居に向かいました。
車で移動する人は、買い物カゴなんかも便利ですね。
引っ越し当日の流れ
参考までに、私たちの引っ越し当日の流れをご紹介します。
私:新居へ移動(掃除グッズ、トイレットペーパー、簡単な食糧を持っていきました)
夫:電化製品の設置、カーテン設置、自室の荷解き、業者とのやりとり、段ボールや梱包材の片づけ
私:荷解きと収納
引っ越し業者の作業終了。
夫:市役所へ手続き関係にでかける
私:荷解きと収納
私:荷解きと収納が全ておわる
まとめ
1日で荷解きと片づけを終わらせるコツは「新居での物の位置を全て決めておく」でした。
まずは「捨てる」を終わらせて、新居の間取りとサイズを把握し、レイアウトや収納を考えておきましょう。
「引っ越しは決まったけど、まだ先だし」という方は、ぜひ断捨離から始めてください。後々、ぐっと楽になりますよ。
参考にしてみてくださいね。
楽しい新生活のスタートがきれますよう、願っています。