正社員、もう無理。HSPな私が転職に踏み切れない時に試したこと
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正社員で働くのは、もう無理かもしれない。とてもつらい。
正社員を辞めたい気持ちもある…けれども不安。
気持ちの整理がつかなくて苦しい。
そんな悩みのあるHSPさんに、お話しします。
結論、何をしたかというと、自分の気持ちを書きだしてハッキリさせたうえで、今の正社員を続ける工夫も探して試しました。その結果、私には正社員は合わないとハッキリ自覚でき、正社員以外の仕事に転職できました。
フルタイムパートに転職したら、かなりのストレスから解放されました。特に、責任・仕事内容・残業が大幅に減ったからです。お給料も減ってしまいましたが、「継続して働いていく」という長い目で見ると、結果的に良かったのだと確信しています。
HSPに正社員って本当に無理….と思うこと、ありますよね。
ノルマや責任のプレッシャーの重さ、業務範囲の広さ、残業の多さなど、私もたくさん感じました。
けれど、この記事にたどり着いた方は、今一つ転職に踏み切れない理由がおありなんだと思います。それは、地位だったり、お金だったり、安定感かもしれません。
この記事を参考に、いちど思いきり頭の中から吐き出して、整理してみてください。そのために有休をとったっていいくらいです。
頭と心を軽くしつつ、未来を考えなおしてみませんか。
「最後のひとふんばり」をすすめる記事ではありません。これ以上頑張らなくてよいと思います。それでも踏み切れ心の整理をするための方法として、お伝えします。
退職までに試したこと
①何が嫌なのかとことん書きだした
- 頭の中にたまっているものを、いったん外に出すため
- 苦手の傾向を知るため
- 「正社員」が原因なのか知るため
おすすめは、箇条書きです。
50個ぐらいひねり出してみると、細かいところまで掘り下げられて、傾向が見えてきますよ。
業務、環境、人間関係、責任、いろいろ出てくるはずです。それらを、グループ分けしてみてください。
ちなみに私はこのような結果でした(不動産業界で正社員事務をしていました)。
- サービス早出、サービス残業が多い
- 会議が苦痛
- 責任が重い
- 重要な仕事ばかりが回ってくる
- 一人で完結させなければならない仕事が多い
- 休憩が取れない
- 急な雑務が多すぎて混乱する
- 電話や、呼ばれて席を立つことが多く、仕事に集中できない
- 上司と合わない
- 体育系の会社が怖い
- 手を抜いている人との不公平さを感じる
いつも、パートさんが羨ましくて仕方がありませんでした。
定時出社で定時退社だし、休憩は時間通り取れているし、会議も出なくていいし、正社員が最終チェックをするから責任を全て負わなくていいし…。
今思えば、パートさんにも大変なことはあったはずです。隣の芝生は青く見えていたのかもしれません。
それでも「正社員じゃなかったら」という気持ちが限界まで大きくなっていることに気が付きました。
「それ以外の理由」は、HSPあるあるだと今ならわかります。人間関係も多いですね。その当時は自分がHSPだと気が付いていなかったので、自分はなんて出来ない人間なんだろうと思っていました。
②嫌じゃないところを書きだした
- 嫌なところばかりに意識が集中しているので、見方をリセットするため
- 頭の中にたまっているものを、いったん外に出すため
- 得意の傾向を知るため
こちらも書きだします。「もし退職するとしたら、この部分は次の職場にもあればいいな」と考えるとわかりやすいですよ。
その中には、得意や好きなことも入っています。
こんなことが挙がりました。
- パートよりは給料が多い
- 資格手当が大きい
- 役職手当がある
- 接客がメインではない
- 好きなExcelをたくさん使える
- 空調の整ったオフィス
- 制服だから楽
- ルーチンワークが多い
正社員で嫌じゃないところは、金銭面ばかりでした。やりがいとか、成長とか、そういったものが入ってなかったんですよね。
それ以外では、HSPさんの得意分野が並んでいますね。
③辞めずに働くには、何ができるか考える
- 退職しなくても、今の自分に合うように変えていけないかさぐるため
- 希望をさがすため
- ストレス減への対応を見つけるため
できるかできないかは置いておいて、方法があるのかを考えてみます。単純に逃げなかったという自信につながります。
- 苦手な業務→自分なりの得意なやり方を考える、ルーチン化させる、チェックリストを作る
- 得意な業務→ステップアップを楽しむ
- 苦手な環境や人間関係→異動や席替えを相談できるのでは
- 得意な環境や人間関係→仲良くできそうな人に近づいてみる、デスクをもっと自分好みに整理する
私は①でわかった苦手なことの対策を立てました。「急な雑務が多すぎて混乱する・電話や、呼ばれて席を立つことが多く、仕事に集中できない」ことへの対策として、自分流のチェックリストを作ったのです。
頭が混乱してもリストがあれば進めやすいですし、途中で席を離れてもどこまで進んだかわかりやすいからです。これで、頭を使う回数と、ミスを減らせました。
ですが、人間関係はどうすることもできずにいました。
※体や心に異変が出ているほどつらいときは、無理しないですぐに病院とつながってください!
④今の会社でやりたいことはあるか考える
- 明日からの希望を見つけるため
スキルアップ、あこがれの先輩の仕事ぶりに近づく、評価など、何かないか探しました。
ひとつ、「アナログ業務をデジタルに変えて、業務改善を進める」が見つかりました。
しばらくの間、自分の裁量でできる範囲で進めていたのですが、結局は「アナログでないと困る高齢のスタッフもいるからNG」とのことで頭打ちになってしまいました。
アナログとデジタルはどちらにもメリットがあるので、バランスが難しいなと感じた出来事でした。
⑤これからどう生きていきたいか、自由に考える
- 「仕事が人生の中心」という考えから離れるため
- 現実と希望の差を確認するため
「収入や立場は低めでも構わないから、ゆるい環境で働きたい」「プライベートを大切にする時間が欲しい」という思いが出てきました。
いままでは正社員にこだわっていたのですが、ここで、正社員以外の働き方の方が自分には合っていると自覚したのです。
フルタイムパートへ転職
正社員につくサポート業務で残業なし、というパートに転職することができました。
先ほどあげた、次の「嫌な理由」がほとんど解消されました。
- サービス早出、サービス残業が多い
- 会議が苦痛
- 責任が重い
- 重要な仕事ばかりが回ってくる
- 一人で完結させなければならない仕事が多い
- 休憩が取れない
一人で完結させなければならない仕事はありましたが、責任の重すぎるものではなかったので、ストレスもかなり減りました。
転職後すぐに、正社員にならないか誘われましたが、「自分には正社員は合わない」と理解していたので、理由をしっかりと添えて断ることもできました。
…と、ここまではとても順調だったのですが、この後、思いもよらぬ落とし穴にはまったのです。
転職後の落とし穴
半年程度は、理想の働き方ができていました。任せられる仕事も徐々に大きくなるものの、パートなので一人で大きすぎる責任を負うこともありませんでした。
しかし、私がサポートとして付いていた正社員が退職してしまいました。
もともと正社員+私の2人部署だったので、私1人が残りました。
正社員の仕事は、すべて私に回ってきました。業務も、責任も、なにもかもです。マニュアルもほとんどありません。これではとてもサポート業務とは言えないのですが、当時の私はとにかく「自分が何とかしなければ!」という思いで必死になっていました。
もともと希望していた「残業なし」という条件も、すっかり消えてしまいました。
正社員が退職してこのような状態になっても、時給は変わりませんでした。ようやく1年半後、私から会社に申し出て、時給を上げてもらうことになりました。それでも相場よりかなり低いものでした。
それ以前にもおかしいことがありました。そもそも求人を見つけたのはハローワークで、そこでは「雇用期間の定め無し」と紹介ました。面接でも特に何も触れられなかったのですが、いざ雇用契約書を渡されると「1年間」になっていたのです。説明を求めると1年更新を繰り返すので大丈夫、という説明でした。
他にも、雇用契約の更新書類を期限3日前に渡されたと思ったら、新しい所属部署が書いてあったこともあります。考える期間などなく、強制的な異動でした。私が苦手とする営業の仕事でした。
他にも、細かい点がいろいろと変更され、だんだんと条件は悪くなっていったのです。結局、いろいろあってこの会社で私は病んでしまい、適応障害になり退職しました。
何度も大きな違和感を感じたのだから、はやく辞めておけばよかったなと後悔しています。
こうなってしまったのには、会社のやり方もあまり良い方法とはいえませんが、私に契約交渉のスキルがなかったことにも原因があります。
今はまだ療養中で次の仕事は考えていませんが、このような理不尽な目に合わないためにも、次に働くなら転職エージェントを使って、業務範囲の決められている派遣で働こうと心に決めています。
まとめ ~HSPさんが、正社員はもう無理と感じたら~
いかがでしょうか。転職に踏み切れない時に試してほしいことをまとめました。モヤモヤどっちつかずで続けるのも、とても苦しいところがありますよね。少しでも、心が整理されるといいですね。
ちょっと一休みにこちらもどうぞ。